2015年5月30日に大きめの地震が来て、僕が住んでいる地域も揺れに見舞われた。 最大震度が5弱と大きな地震でニュースにもなったが、そのなかで気になる情報があった。
エレベーターは震度4以上の揺れを受けると自動的に緊急停止し その後、技術者の点検を受けるまで運転が再開しない という情報だ。
この情報は例えば以下のソースで確認できる。
さて、ここでこの図を見てほしい。
これは内閣府が2004年に行った「東京湾北部地震」という地震の震度分布シミュレーションで、いわゆる首都直下地震の一つである。
ある程度発生のリスクが高い地震の中ではもっとも被害が大きいもののようだ。
とても広い範囲で震度4以上のの地震が発生していることが見て取れる。
さて、この広大な地域の中にエレベターは何台設置されているだろうか。
また、それらのエレベーターを復旧させる技術者の方は全員で何名いて、そのうち何名が首都直下直後も業務を行うことができ、さらにそのうち何名が地震直後に現場に移動することが可能だろうか。
ちなみに、東京湾北部地震では建物の倒壊の他に、火災が発生することも想定されている。
季節、風向き、時間帯によっても変わるようだが、その消失棟数の分布予想がこれである。
赤い点が1200 - 2400棟の建物が焼失する地域である。
率直にいって、焼失する建物のエレベーターに閉じ込められたらまず助からないのではないかと感じた。
...とても心配である。
資料
さて、記事中に登場した内閣府による首都直下地震のシミュレーションについてだが、以下のURLから閲覧することができる。
リンク先のこれまでの首都直下地震対策
> 被害想定
> 説明資料
を参照してほしい。