「ポータビリティスキル」と言う概念がある。
一言で言うと「ポータビリティがあるスキル」というのは「転職しても使えるスキル」という意味らしい。
- 例えば、「ある決済権限者Aさんを説得する技術」はポータビリティが無いスキルである。(余談: しかし! このようなスキルが役に立つケースは実際あるのだ! )
- 一方、例えば「Ruby on Rialsを使って安全で高速なWebアプリケーションを作るスキル」は「Webアプリケーションを作る」という領域(ドメイン)に属する会社内であればすぐに役立つスキルと言える。ポータビリティがあるスキルである。
このように、特定の領域内で広く使える(結果として、転職しても使える)スキルの事を、「領域に対するポータビリティを持ったスキル」と呼ぼう。
さて、このポータビリティという概念だが、時間軸に対しても適用できるのでは無いだろうか?
時間に対するポータビリティを持ったスキル。つまり、長い時を経ても通用するスキルである。
例えば、こういうのがそうだろう。
ITエンジニアのスキルはすぐに陳腐化するってウソだなーと思う。十数年も前に覚えたUNIX、正規表現、ネットワーク、サーバ管理、RDB、オブジェクト指向、スクリプト言語類などなどどれも未だに役立ってる。NoSQLなどもRDBをよく理解しているほどその仕様の意味がするする頭に入る。
— fromdusktildawn (@fromdusktildawn) January 14, 2013
時間に対してのポータビリティを持ったスキルと、今すぐ役に立つスキル、バランス良く身につけていきたいものである。
ところで、領域に対しても時間に対しても非常に強いポータビリティを持ったスキルがある。それは「現実をモデルに落としこむ(モデリングを行う)スキル」である。
このスキルはあらゆる問題の解決に役に立つ上に、科学の創世記から現在に至るまで全く陳腐化していない。
この究極のスキルをどうにかして極めたい物である。