機略戦記

Maneuver warfare

ショートカットキーの使用を強制するためにポインタの移動を懲罰的なほど遅くする

ショートカットキーの使用は作業環境の効率化のための手段として代表的なものだ。 導入がローコストで、その割に効果が高いためだ。 しかし、ショートカットキーを思い出すのが面倒でついトラックパットを使ってしまうことがある。

大げさな例えだが、この問題の構造は、イノベーションのジレンマに似ている。 短期的には、トラックパッドを使うという選択肢は、ショートカットキーという選択肢を上回ってしまう。 しかし長期的には逆だ。

短期的に正しい判断は長期的に見ても正しいとは限らない。

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さて、開発環境の話題にもどる。 ショートカットキーとポインタの問題については、解決が簡単で、ポインタを移動させるコストが高くなるようにすれば良い。 つまり赤い線の左側の部分の効率を下げるようにすれば、短期的にも長期的にも青い線の効率が良くなる。

そこで私は、ポインタの移動速度を極端に遅くしてみた。 これはMacであればシステム環境設定トラックパッドから軌跡の早さを変更することで簡単に実現できる。 これで、イライラするほど遅いポインタの代わりにショートカットキーを使うようになる。

ところで、極端に移動が遅いポインタもストレスフルだが、極端に移動が早いポインタもストレスフルだ。 そこで、ポインタの移動速度をマックスにしてみた。 これはこれで効果がありそうだ。 しかもこの移動速度に慣れるころには、ショートカットキーも網羅的に覚えている上にポインタの操作もとてもスピーディーになっているにちがいない。 一石二鳥だ。